高井文部科学副大臣記者会見での違法ダウンロード罰則化についての質疑

4月19日の高井美穂文部科学副大臣記者会見で、違法ダウンロードの罰則化についての質疑がなされていた。

高井美穂文部科学副大臣記者会見録(平成24年4月19日):文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1319737.htm

記者)
 国会の方で違法ダウンロードを、著作権法改正案に関係するんですが、違法ダウンロードに罰則を科す修正案の議員提案があります。この問題は民主党内もこれまでずっと部門会議等で議論されてきたと思うんですが、その議論について副大臣としてこの修正内容、違法ダウンロードに罰則を科すことについての論点とか課題っていうのはどういうものがあるというふうにお考えでしょうか。


副大臣)
 文部科学省としては閣法として案をきちんと出しております。今回は現場、委員会の方での理事、筆頭間もしくは与野党の理事の間で、自民党、公明党からこの法案が議員立法で修正案が出されるという話であるというふうに聞いております。それも立法府の中で修正協議が行われるということですから、個人的見解は差し控えたいと思いますが、やっぱり文科省としてはやはり写り込みの件であったり、いろんな閣法として出している部分をしっかり通さなくてはならないという立場で、違法ダウンロードについての問題意識というものに対しては共有をしておりますが、それが一体どこまでああいう形で親告罪に刑罰を科すことで実効性が上がっていくのか、その学生であったり未成年が違法ダウンロードしているということが多いという現状もあったり、それが過度に捜査対象になりはしないかとか、いろんな懸念が部門会議の中で、民主党内でも出されているということは事実でありますので、そういった件も少し、自公案とはいえ、クリアーできるのかどうかしっかり詰めて、その上で最終的には民主党の部会で、議員立法ですので、判断を委ねたいというふうに思っております。

高井美穂文部科学副大臣記者会見録(平成24年4月19日):文部科学省

罰則化のもたらす弊害について、多少は理解しているようだ。