保護期間延長再燃

鳩山総理が、JASRACの70周年記念祝賀会で、著作権保護期間の延長について発言したとのことです。

著作権保護期間70年への延長実現に最大限努力」鳩山首相が明言 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329858.html

時事ドットコム著作権与野党共闘を=森氏はつれない返事−鳩山首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009111800997

JASRAC設立70周年 祝賀会開かれる | 日テレNEWS24
http://news24.jp/articles/2009/11/18/07148091.html

「70年も首相続ける?」森氏が皮肉交じりに共闘“拒否” - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091118/plc0911182253026-n1.htm

政局ネタとして茶化して報じている記事もあるが、この鳩山発言については、深い失望と激しい憤りを感じている。
はらわたが煮えくりかえる思いだ。


著作権保護期間延長が社会全体にとって無益であることはthink Cを始め、多くの方が指摘している。
一方で延長を求める側は、感情に訴えることしか主張しておらず、根拠のある主張はできていない。
それが、この議論をウォッチングしてきた私の考えだ。
鳩山総理はこれまでの議論を踏まえた上で発言したのだろうか?
JASRACの祝賀会だから単純にリップサービスしただけかもしれないが、そうだとしたら、自分の発言の重さを考えていないと言える。
とにかく、保護期間の延長の可否を発言する前に、この本は読んで欲しい。

著作権保護期間―延長は文化を振興するか?

著作権保護期間―延長は文化を振興するか?


保護期間の延長を唱えるのであれば、それが社会全体にどのような利益をもたらすのか、それを示してもらいたい。