ネットワーク流通と著作権制度協議会

「ネットワーク流通と著作権制度協議会」という団体が発足したらしい。

弁護士らが著作権制度協議会設立 フェアユース規定の是非 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112101000787.html

齊藤博氏・松田政行氏ら、著作権問題を考える新組織を発足:ニュース
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20081121/1009918/

PC Onlineの記事によると

新潟大学名誉教授で弁護士の齊藤博氏が会長に、弁護士の松田政行氏が会長代行に就任した。両氏のほか、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏ら7人が理事を務める

(強調:引用者)

齊藤博氏・松田政行氏ら、著作権問題を考える新組織を発足 | 日経 xTECH(クロステック)

岸氏が理事というのに注目したい。
また

日本版フェアユース規定については、「最小限の一般条項ではなく、比較的オープンな一般条項を作ろうとしている。著作権の権利制限を例外部分としていた従来の位置付けをひっくり返す可能性があり、慎重に議論すべき」(理事で弁護士の龍村全氏)、「米国で行われるようなフェアユース規定をめぐる大裁判を日本でもできるのか、権利制限がセーフ/アウトの二択になり補償金など中間的な解決策を採りにくくなるのではないか、フェアユースと到底思えない事例を『これはフェアユースだ』と強行する人が現れた場合、裁判をしない限りそれを止められなくなってしまうのではないか、など、新たな弊害が現れる可能性がある。そうした弊害について十分に議論した上で導入すべき」(理事で弁護士の伊藤真氏)、「一般条項を導入する場合、法の基にある社会の思想や傾向がどうなっているのかが重要。しかし著作権法については、国民が一致した認識を持っていないのが現状だ。利用形態の違いによって、権利制限に対する考え方が変わるためだろう。そうした根本的な議論をしておかないと、後で困ることになる」(理事で弁護士の富岡英次氏)など、慎重な意見が相次いだ。

(強調:引用者)

齊藤博氏・松田政行氏ら、著作権問題を考える新組織を発足 | 日経 xTECH(クロステック)

とあり、この団体は日本版フェアユースの導入には慎重というか、反対のスタンスであることが伺える。
このような、日本版フェアユースの導入へ反対の動きも、今後活発になってくることが予想されるので、気をつけたい。


アンフェア著作権制度協議会 - ものがたり
http://d.hatena.ne.jp/atsushieno/20081121/p1