図書館のビジネス支援と経済危機

カレントアウェアネス・ポータルに興味深い記事があった。

経済危機のときこそ図書館!ALAが連邦議会に1億ドルの資金提供を求める | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/9225

ALAアメリカの公共図書館協会ですが、経済危機の状況でこのような主張を行えるのはすごいと思います。

ALAは、こんなときこそ公共図書館が就職活動支援や経済に関する知識の涵養、中小ビジネス支援、インターネットサービスの提供などを通じて、人々が経済危機を脱するのを手助けできるとしています。

上記のような活動を行っているという自信が裏付けにあるから、このような要求ができるのだと思います。


日本でも、ビジネス支援サービスを謳っている公共図書館は数多くあります。
でも、日本図書館協会がこのような主張を行えるだけの実績があるとは思えません。
でも逆に言えば、チャンスなのです。
経済の先行きが厳しい状況の中で、頼りにされるようなビジネス支援サービスを提供できれば、公共図書館に対する見方も変わってくるでしょう。
ビジネス支援を謳っている図書館は、今こそ、本当にビジネスに役に立つサービスを提供していかなければならないのです。
しかし、今にビジネスに有用なサービスを提供できなければ、図書館のビジネス支援サービスといっても、誰も見向きもしなくなるかもしれません。
そういう意味では図書館のビジネス支援サービスは正念場にあるのかもしれません。