ARGカフェに参加してきました

先週の土曜日、第1回ARGカフェに参加してきました。
第1回ARGカフェは岡本真さんが発行されている、ネット上の学術情報についてのメールマガジン「ACADEMIC RESOURCE GUIDE」の創刊10周年を記念したイベントです。

2008-07-12(Sat): 第1回ARGカフェを開催 - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080713/1215960266

2008-07-13(Sun): ARGカフェへの感想と反響(1) - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080714/1215969390

その日は代々木体育館でFリーグの開幕戦があって、で湘南ベルマーレ名古屋オーシャンズの試合でベルマーレの応援をしてから会場に行ったので、20分ほど遅れてしまい、岡本さんの話しの途中からになりました。


岡本さんの話しでは、ARGをメディアからプラットフォームにしたい、というのが印象的でした。

その後の11名のライトニングトークはどれも興味深いものでしたが、特に二村さん、三中さん、三輪さん、佐藤さんの話しが印象的でした。
二村さん(http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/index.html)はウェブ本のメリットを「早い、安い、自由だ」とまとめていました。
三中さん(http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/index.html)は、ご自身が運営されている進化生物学のメーリングリスト「EVOLVE」を題材に、そのライフステージについて語られました。私自身、著作権についてのメーリングリストを運営しているので、共感を覚えました。ただ、三中さんは参加者が500名を超えてからコミュニティの質が変わった、と話されましたが、自分の実感では100名でだいぶ変わったと思います。

三輪さん(id:neko-yashiki)は、ご自身の体験を元に学術情報のバリアフリーについて、熱く語られました。著作権バリアフリーの障害になっていることについては、もっともっと多くの方に認識して欲しいと、私は思います。三輪さんが積極的に発言されることはとても重要だと思います。

佐藤さん(id:min2-fly)は、ブログを通じた学術コミュニケーションの可能性について、語られました。図書館系ブロガーの若手ホープらしいお話でした。

フリートークでも、多くの方から活発な発言がありました。


その後、会場を移して、第二部の懇親会。
このような集まりでは、むしろ懇親会の方がメインだと思っています。
お話しした全ての方については触れられませんが、多くの方とお話ができて、とても有意義な時間でした。


特に印象に残った方についてあげさせていただきますと、まずはやはり、佐藤さん(id:min2-fly)、佐浦さん(id:haruka-izumi)、常川さん(id:kunimiya)達筑波大学の院生・学生の皆さんの若くて元気のある姿に、今後の活躍が楽しみになりました。

同じく筑波大学出身の岡野さんにつきましては、別エントリーで述べさせていただきます。


昭和女子大大串夏身先生と挨拶ができたのは、とてもうれしいことでした。
10年以上前、神奈川県資料室研究会のレファレンス分科会で活動していたとき、大串先生の「ある図書館相談係の日記 : 都立中央図書館相談係の記録」を大いに参考にさせていただきました。この本は約20年前のレファレンスの事例を取り上げていますが、基本的なところは古びておらず、今でもレファレンスの入門書として必読のものだと思います。
大串先生からは、著作権法では図書館のレファレンスについて、全く考慮がなされていないことについて、指摘をされました。私もその点についてはあまり考えて来なかったので、大きな宿題をいただいたと思っています。


それから、ここで何度も取り上げていますが、私がとても注目している版元ドットコムを運営されている日高さんと話しができたのもうれしかったです。
自分の一方的な思いをまくし立ててしまいましたが、日高さんの思いと、版元ドットコムの今後の構想を窺うことができ、版元ドットコムへの期待が益々ふくらみました。


他にも、全く違う分野の研究について話しが聞けたり、とても楽しく刺激的な時間を過ごしました。
企画をされた岡本さんにとても感謝しています。
そしてARG10周年、本当におめでとうございます。
ARGのますますの発展を期待しています。

なお、ARGカフェの前にフットサルの応援で思いっきり汗をかいた後ので、ちょっと汗臭かったかもしれませんが、その点はご容赦下さい。(笑)