コロコロコミック編集長は貸与権のことを分かっていない。

貸与権」というワードでブログ検索をしていて引っかかったエントリ。

マンガを捨てるな!実行委員会:コロコロコミック インタビュー - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manga_sympo_cbi/archives/51202005.html

このエントリーを信じるなら、小学館コロコロコミック編集部編集長佐上靖之氏は貸与権のことを、全く理解していない。

――マンガ喫茶、古本屋についてどうお考えですか?
 作者の著作権を守るという出版社の立場から言えば、貸与権の施行により状況はだいぶ良くなりつつありますが新古書店で売られるマンガなどからは作者に印税が入りません。そういったところからも作者に印税が入る仕組みを作るべきだと思ってます。
(強調:原文、赤字:引用者)

上記引用部はマンガ喫茶と古本屋に関する質問に答えている箇所。
何度も述べてきたが、マンガ喫茶の様にその場で閲覧させる行為、その店舗内で閲覧させる行為は「貸与」には当たらない。従ってマンガ喫茶貸与権とは全然関係が無いのです。
だから、貸与権の導入によって、状況が変化する訳が無いのです。
マンガ喫茶について質問されているのに、貸与権を持ち出してきているということは、貸与権について全く理解していない、と同時に、マンガ喫茶の現状についても全く把握していないことがわかります。

小学館コロコロコミックの編集長にしてこの程度の理解と言うことに、あきれるだけです。
出版界の著作権の知識、認識の程度が推し量れるのではないでしょうか。

再度繰り返しますが、マンガ喫茶には貸与権は及びません。マンガ喫茶は「貸与」を行っていないのだから。