まんが喫茶進化論

インターネット・まんが喫茶を発明したのは私です。―アミューズメント革命

インターネット・まんが喫茶を発明したのは私です。―アミューズメント革命

GW中に書店で見つけて購入。
2003年の出版なので少々古いが、まんが喫茶というか複合カフェを経営している側の意見わかり、興味深く読んだ。
貸与権がらみの話が出てくるかと思ったが、それはふれていなかった。
著者にとっては、大きな問題ではなかったのかもしれない。
本書の第5章「21世紀はアミューズメントの時代」の中に「まんが喫茶から「まんが」がなくなる日」という箇所がある。その中で著者は次のように述べている。

自遊空間」は、あくまで居心地の良い時間と空間を楽しんでいただくことが目的の店舗です。まんがといえども、空間を彩る数あるアイテムの中のひとつに過ぎないと考えています。将来、今よりも顕著にまんが離れが進行し、集客に貢献しなくなる時代がやって来るのであれば、まんがをアイテムから切り離し、眞アイテムに移行していくということも考えられます。

「まんが喫茶」ではなく「複合カフェ」、「まんが」もひとつのアイテムに過ぎない、というスタンスのようである。
なお、雑誌「」2006年6月号の特集「マンガはどこへ行く」に、「まんが喫茶」についての記事がある。

長岡義幸. まんが喫茶で進む多角化複合化.
創. Vol.36, No.6, p.108-111,(2006)

この記事も併せて読むと、複合カフェの現状がよく分かる。