韓国の電子図書館

「これからの図書館像」の中の「トピックス:韓国やシンガポールで急速に進む図書館のハイブリッド化」という囲み記事が興味深い。(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/04/06032701/004.pdf このPDFの6頁目)

韓国では、国立中央図書館国会図書館、韓国科学技術院、韓国科学技術情報院等8つの機関が参加し、70の多様なデータベースを共同利用し、統合検索ができる「国家電子図書館」(http://www.dlibrary.go.kr)が構築されている。
このうち国立中央図書館では、学術書等の原文データベースを作成・提供し、各公立図書館の端末を通じて無料で閲覧・プリントアウトできる。これは、国立中央図書館が出版団体と交渉したことにより実現したもので、出版後5年以上経過した著作物は、国立中央図書館で無料で電子化できることとされた。一方、出版後5年以内の著作物については、著作権を一元的に管理している「複写電送権管理センター」に所定の金額を支払うことにより電子化やプリントアウトを行うことができる。また、韓国教育学術情報院(KERIS)では、学術雑誌の電子化や修士以上の学位論文のウェブ上での全文公開等を行っている。

韓国の電子図書館化は想像以上に先を行っているみたいだ。日本の国立国会図書館近現代デジタルライブラリーや、J-STAGEJournal@rchiveがかわいく思えてくる。
出版団体と交渉して勝ち取った国立中央図書館もすごいが、それを許諾した韓国の出版団体もすごい。非常にうらやましい限りだ。
日本でも、このようなことを是非とも実現して欲しい。