著作権の日本モデル
朝日新聞の夕刊に「著作権とは何か」の著者の福井健策氏のすばらしい文章が掲載されています。
著作権保護期間の延長問題 創作者にはむしろ制約
欧米と異なる「日本モデル」必要
福井健策. 朝日新聞. 2005年9月15日(金)夕刊, 12面.
全文をここに引き写したくなるぐらい、すばらしい論考です。
権利の保護と作品へのアクセスとのバランスを考えるべきだ、という主張です。
是非とも読んでいただきたいのですが、最後の一段落には非常に感銘を覚えました。
「より広く、より長く権利が守られさえすれば先進的」という発想はもう古い。「欧米並み」でなければ後れをとるという考え方も少々情けない。クリエーターの正当な権利が尊重され、かつ人々の作品へのアクセスとのバランスが図られて、豊かで多様な文化が息づく国。それこそが世界最先端の著作権立国である。著作権のあり方をめぐる活発な議論を通じて、世界に向けて「日本モデル」を示すべきである。
まさにその通りとしか言いようがないぐらい、まっとうな主張だと、私は思います。
今回のパブコメでも、このような主張をしていきたいと、私は思います。
なお、福井氏の著書「著作権とは何か」も、今年出版された著作権関連書の中で最も感銘を受けた本の1冊です。
多くの方に読んでもらいたいと思います。
- 作者: 福井健策
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 新書
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