360

ワイアード日本語版」は鳴り物入りで登場したイメージがあり、創刊号は非常に期待して読んだのだが、期待はずれとまでは行かないものの、「この程度なんだ」と思った記憶がある。
というのも、他に読んでいた雑誌があって、それに比べてそんなに新しくないじゃん、と思ったからだ。
その雑誌は「360」。
今は亡き三田出版会が発行していた雑誌。
当時三田出版会は、ラインゴールド氏の「バーチャルコミュニティ」を翻訳出版していて、「360」でも結構デジタルやネットワークについても取り上げていた印象がある。(現物はもう手元に残っていないので、記憶が美化されている可能性もあるが)そういうことで、「360」はよく買って読んでいた。そのため「ワイアード日本語版」にはそれ程新しさを感じられなかったように思う。
しかし、三田出版会は親会社の三田工業の倒産に伴い活動停止、「360」も廃刊してしまった。
なお、作家の三田誠広氏は三田工業の創業者のご子息で当時の社長は三田誠広氏の兄上。