文字・活字文化振興法成立

文字・活字文化振興法、成立 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050722i307.htm

asahi.com: 文字・活字文化振興法が成立 「言語力」育成目指す - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0722/007.html

NIKKEI NET:社会 ニュース"活字文化法が成立・活字離れ防止へ国や自治体の努力求める"
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050722AT1G2202922072005.html

国会では何の審議もされず成立してしまいました。
気になるのは読売の記事のこの部分。

活字文化議連は、文字・活字文化振興法の施行に伴って国や市町村が取り組むべき具体的な施策をまとめた。〈1〉大学などの教員養成課程に、「読書科」(仮称)などを設け教員の資質向上を図る〈2〉著作者及び出版者の権利保護の充実――などを盛り込んだ。
(強調:引用者)

文字・活字文化振興法の条文では、「出版」について直接のべているのは第10条だけ。

(学術的出版物の普及)
第十条 国は、学術的出版物の普及が一般に困難であることにかんがみ、学術研究の成果についての出版の支援その他の必要な施策を講ずるものとする。

この条文をどう曲解すれば「出版社の権利保護充実」という施策が出てくるのだろうか?
結局の所、「文字・活字文化」はどうでもよく、ただ出版産業を保護しただけだったのではないだろうか。
それなら最初から「出版産業保護法」にとすべきだったでしょう。