JDreamPetit

JSTが個人向けの文献検索サービスJDremPetitを発表した。
1回の検索料金が200円という個人でも利用しやすい価格で、JOISのデータベースが検索できる。日本の科学技術情報のデータベースは一般の人が利用するには、料金面でも利用条件でも敷居が高い。公共図書館等を通じても利用しやすいとは言えないだろう。
そういうなかでこのようなサービスが始まるのは大歓迎。
8/2〜9/30は無料テストサービス期間なのでぜひとも利用してみたい。
GoogleやYahooの検索結果からJDremPetitにアクセスするというルートもあるらしい。

個人で利用できるデータベースサービスでは、他に国立国会図書館が提供している雑誌記事索引があるが、こちらは論文のタイトル、もしくは著者名からしか検索できない。
JDreamPetitはキーワード検索ができるので、この差は大きいと思う。

ただ、このサービスを利用して文献を検索できたとして、その次は全文を入手したいと思うのが普通だが、学術論文を入手するのは、一般の個人にはなかなか難しいだろう。公共図書館では学術雑誌を所蔵しているところは少ないし、大学図書館もだいぶ一般に公開されるようになったとはいえ、まだまだ利用するには敷居が高いと思う。

神奈川県立川崎図書館のように、理工学系の学術雑誌を多く所蔵し、企業図書館と共同でデポジットライブラリーを運営している様な図書館がもっともっと多くなると、また状況は変わってくると思うのだが。

それはともかく、JDreamPetitのサービスには期待したい。