《陸這記》 crawlin’on the groundを読んで

14日のエントリで、仲俣氏(id:solar)に対して

貸与権については、仲俣氏にしてもこの程度の認識というのが、少々残念である。

と書きましたが、取り消します。
仲俣氏の《陸這記》 crawlin’on the groundの18日付けの一連のエントリは(id:solar:20040518)、貸与権だけでなく、輸入権Winny開発者逮捕などの一連動きについて、深い考察がなされていて、とても参考になります。
特に次の部分。

下北沢に住んでいると、「輸入CD屋」とか「新古書店」といったオルタナティヴな回路があることが、いかにありがたいかを身にしみて感じる。いま著作権法改正に乗じて目論まれているのは、すべての「オルタナティヴな回路」を塞ぎ、オーソライズされたただ一本の道(しかも有料)しかないという状況づくりなんだと思う(もちろん、今回の著作権法改定では「新古書店」は影響をうけない。でも、そのうち必ず狙い撃ちにされて、規制が強化される。ICタグはたぶん万引き対策などではなく、将来的な「譲渡権」の拡大のための布石だろうというのが僕の予想)。でも、それははたして「文化」を育成する方向にむかう道なんだろうか。

自分が貸与権や公貸権に反対しているのは「オルタナティヴな回路」を守る為だったのか、と自分のスタンスを再確認できました。