レコード協会の声明

日本の洋楽ファンの皆様へ
http://www.riaj.or.jp/whatsnew/w040507.html

この声明には意味がない、と様々なところで声明の内容を検証していますので、私は別の点から述べさせて頂きます。

仮にこの声明に書かれた事に意味があって、法改正後も日本のレコード会社や海外のレコード会社が洋盤などの並行輸入に対して、環流防止措置を発動しないことがこの宣言で保証されたとしても、それでも法改正はすべきではないと思います。
それは、日本のレコード会社や海外のレコード会社の意志がどうであれ、法的には洋盤などの並行輸入が「著作権侵害」と見なされてしまうからです。
仮に、日本のレコード会社や海外のレコード会社が著作権侵害だと訴えなかくて、これまで通り並行輸入が行われたとしても、それは法的には「著作権侵害行為」となるのです。
現時点で、レコード会社が権利行使をしない、と約束したとしても、その約束が未来永劫守られる保証はどこにもありません。
仮にレコード会社がその約束を反故にして、並行輸入を禁止したとしても、リスナーはレコード会社を訴える事はできません。法的には、レコード会社にそのような権利が与えられているからです。

つまり、レコード会社の意志は、法改正には何の意味もありません。
レコード会社にその権利を行使する意志があるかないかにかかわらず、そのような権利が与えれられてしまうこと自体が、問題だと私は考えます。