東京国際ブックフェアにはマンガパビリオンは無い

今日届いた「文化通信」第3542号の「視点」欄の星野記者の意見に賛成です。

星野記者の意見は、4月22日から開催される東京国際ブックフェアでマンガパビリオンを新設すべきでは、とのものである。

私は東京国際ブックフェアには行ったことは無いが、当然マンガのパビリオンなどはあるんじゃないかと、漠然と思っていたが、そうでないらしい。
先日の参議院・文教科学委員会での著作権法改正案についての審議の際に、弘兼氏は「世界に誇るマンガ文化」とか「日本のコンテンツ産業の核であるコミック文化」とか述べていたが、本当に出版界がそう思っているのなら、なんで世界に向かってマンガをアピールする絶好の機会である東京国際ブックフェアで、そのようなことをしないのだろう。

同じ本から何度も引くのも何だが、夏目房之介氏の「マンガ 世界 戦略」で、世界最大のブックフェアであるフランクフルト国際ブックフェアでの、日本の出版社のマンガブースのお粗末さと、日本の出版社の鎖国ぶりが指摘されている。(p.220〜p.226

マンガ 世界戦略―カモネギ化するマンガ産業

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貸与権だとか公貸権だとかを振り回して、読者から読書機会を奪おうとする前に、マンガ界はもっともっとやることはあるんじゃないの?