著作権のひろば

前からチェックしていた日野孝次朗氏のサイト「著作権のひろば」に次の2つの文章が掲載されています。

違法か? 合法か? アンパンマンを自分の車に描いたら

管理者からひとこと

ともに著作権について真摯に取り組む姿勢が感じられました。
特に「違法か? 合法か?」の次の部分には大いに共感を得ました。

著作権のひろば」の掲示板には、いろいろな質問が来ますが、違法かどうか?ということに皆さんの関心が高いですね。けなげなものです。その「違法かどうか」は誰が決めるのですか? 学者ですか?弁護士ですか?裁判官ですか? では皆さんは彼等の考えを全面的に信じるのですか? それは国民自身が、みなさん自身が、まず考えて決めることではないですか? そして必要に応じて、冷静に議論をすればよいのです。

著作権法の入門書や解説書には、よくQ&Aが載っています。*1それらは得てして「あれをやってはダメ」「これをやってはダメ」になりがちです。しかしそれらを読んでも、実際に直面している問題を解決することはほとんど無いと言っていいでしょう。
著作権法の条文からは「違法」という答えしか出てこないけれども、現実問題として日常的に行われていることは沢山あると思います。そういうことを「違法だからダメ」と言うだけでは、何の解決にもならないでしょう。

*1:半田正夫「インターネット時代の著作権ISBN:462105350、久保田裕・佐藤英雄「知っておきたい情報モラルQ&A」ISBN:4007000190、酒井雅男・メディア・トゥデイ研究会「デジタル時代の著作権最新Q&A」ISBN:4901825143、など