文化は誰のもの

朝日新聞文化総合面に不定期掲載されている「文化は誰のもの」はなかなかいい。
今日は公貸権が取り上げられていた。

文化は誰のもの 第2部 英米の模索 下 図書館の攻防 公共性と著作権で火花
朝日新聞. 2003年9月18日(木)33面(文化総合)

9月9日に紹介した北海道新聞の記事のように、一部の作家の一方的な主張を伝えるのではなく、英国の現状を報告し、きちんと問題点も指摘している。
公貸権の導入を主張する人には次の指摘を受け止める必要があると思う。

ただ、本来、図書館は市民の知る権利を保障する役割を担うもの。”公共性の砦”ともいうべき図書館で著者への支払いが認められたことは、著作者側にそれ以外の権利までも主張される道をひらきかねない、と懸念する声もあがっている。

私もこのような懸念を持っているので、公貸権は時期尚早と考える。
三田誠広氏の本を読んでも分かるように、作家は著作権について無知である。