ネット時評

ネット時評
コントロールの強化は本当に文化に寄与するのか?
仲俣 暁生 「本とコンピュータ」編集室
http://it.nikkei.co.jp/it/njh/njh.cfm?i=20040510s2000s2

本とコンピュータは毎号楽しみにしているし、仲俣氏のはてなダイアリ(id:solar)も毎日見に行っている。
そして、このネット時評も大いに賛同するのだが、書籍・雑誌への貸与権適用に反対の立場の私にとっては、ただ1箇所がとても気になってしまった。
それは次の箇所。

というのも、出版ジャーナリズムの世界では、今回の著作権法の改正における主眼が書籍・雑誌にたいする「貸与権」の適用除外の廃止(つまり再導入)であるように思われていたのだ。

貸与権」書籍・雑誌への適用除外の廃止は、決して「再導入」ではないと思います。

この適用除外は、「貸与権」自体が創設された際に同時に法律に盛り込まれているのですから、現時点において、「書籍・雑誌」には「貸与権」が導入されたことは一度もありません。
ですから「再」導入というのはおかしいと思います。
貸与権については、仲俣氏にしてもこの程度の認識というのが、少々残念である。

だが、ネット時評での仲俣氏の意見には、私も大いに賛同することについては、再度述べておきます。

Googleの論文検索

Googleが凄いことになりそうだ。
Open Access Newsより

Google searches Ingenta ejournals
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2004_05_09_fosblogarchive.html#a108446544354409618

GoogoleがIngentaで収載している学術論文の全文が検索できるようになったらしい。
GoogleはCrossRefとも提携しているし(id:copyright#20040429)、PubMedもあるし、もう学術文献を調べるのに商用データベースを使う必要性が少なくなるのでは無いだろうか。

日本の学術雑誌(英文誌)は置いてけぼりのままで、海外はどんどん先に行ってしまう。